豪企業景況感指数、9月は横ばい 売上高・利益改善も雇用減

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が14日発表した9月の企業景況感指数はプラス8で、前月から横ばいだった。シドニーで7月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 14日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が14日発表した9月の企業景況感指数はプラス8で、前月から横ばいだった。売上高と利益の改善が雇用の減少に相殺された。
企業信頼感指数は3ポイント上昇のプラス7と、長期平均を上回った。
NABのチーフエコノミスト、サリー・オールド氏は「9月の主要指標は引き続き良好だった。景況感・信頼感ともに年半ばまで改善した後、長期平均をわずかに上回る水準で安定しつつあるようだ」と述べた。
9月に発表された公式データによると、消費支出が金利低下とインフレ鈍化にようやく反応し、第2・四半期の経済成長は2年ぶりの高ペースとなった。
ただ、ーストラリア準備銀行(中央銀行)は先月、最近のデータは第3・四半期のインフレ率が予想を上回る可能性があることを示唆しているほか、経済見通しは依然不透明だとして、政策金利を予想通り3.60%に据え置いた。