べネズエラ沿岸付近に戦闘機5機、国防相が米国を非難

9月2日、ベネズエラのパドリノ国防相(写真)は、同国沿岸付近で戦闘機5機が確認されたとし、米国による脅威だと非難した。2018年2月、ベネズエラのカラカスで撮影(2025年 ロイター/Marco Bello)
[2日 ロイター] - ベネズエラのパドリノ国防相は2日、同国沿岸付近で戦闘機5機が確認されたとし、米国による脅威だと非難した。
国営テレビによると、同相は空軍基地で「帝国の戦闘機が、ベネズエラの沿岸近くまであえて接近してきた」と発言。「わが国のカリブ海近くを飛行するこうした航空機の存在は、下劣な行為、挑発行為であり、国家安全保障に対する脅威だ」と述べた。
米国防総省のコメントは取れていない。
その後発表されたベネズエラ政府の声明によると、コロンビアのフラッグキャリアであるアビアンカ航空が、ベネズエラ沿岸およそ75キロの地点で戦闘機を確認したと報告した。
ベネズエラ政府は声明で「ヘグセス米戦争長官に対し、無謀でスリルを求める、戦争を挑発する姿勢を直ちに止めるよう強く要求する」とし、カリブ海の平和を乱す行為だと批判した。
米国は、麻薬密輸対策だとしてカリブ海に艦隊を派遣しており、ベネズエラから麻薬を輸送していたとする複数の船舶を攻撃し、乗員を殺害している。