ベネズエラの原油輸出、5年7カ月ぶりの高水準に

　１０月１日、ベネズエラの９月の原油輸出は日量平均１０９万バレルとなり、月間では２０２０年２月以来、５年７カ月ぶりの高水準に達した。写真はカラカスにある国営ベネズエラ石油（ＰＤＶＳＡ）の本社で５月撮影（２０２５年　ロイター/Leonardo Fernandez Viloria）

Marianna Parraga

[１日 ロイター] - ベネズエラの９月の原油輸出は日量平均１０９万バレルとなり、月間では２０２０年２月以来、５年７カ月ぶりの高水準に達した。前月比で１３％増え、前年同月比では３９％伸びた。出荷データと国営ベネズエラ石油（ＰＤＶＳＡ）の文書で明らかになった。

ベネズエラは１９年に米国の制裁を受けて以来、原油の生産と輸出を安定させるのに苦しんできた。原油生産の増加、積み上げた在庫の販売、そして輸出可能な原油品質の生産に用いる希釈剤の輸入増加により、今年９月の出荷量が押し上げられたという。

輸出のうち約８４％は直接的または間接的に中国向けで、中国は引き続きベネズエラ産原油の最大の輸出先となっている。

米石油大手シェブロンはトランプ米政権から７月下旬に認可を受けたのに伴い、米国向けの輸出が増加した。９月は日量１０万８０００バレルのベネズエラ産原油を米国へ運び、８月の６万バレルから大幅に膨らんだ。