最新記事
SDGs

「推し活」するほど「コメが手に入る」?...目指せ大名! 福島発「石高プロジェクト」がアプリに託す未来

RICE MEETS WEB 3.0

2025年10月2日(木)14時17分
岩井光子(ライター)
石高プロジェクトのアプリ画面

ユーザーは石高獲得で「百姓」から「大名」を目指す(画面は左から、アプリログイン画面、購入画面、ステータス画面) COURTESY OF KOKUDAKA PROJECT

<生産・流通に不利な中山間地のコメ農家を救いたい。福島県西会津町が立ち上げた「コメ×Web3.0」の画期的な試みとは?>

令和のコメ騒動を機に日本ではコメ生産の在り方への関心が高まった。生産・流通過程でも効率が求められるなか、条件不利、非効率な中山間地のコメ農家を持続可能な未来につなげるべく立ち上がったプロジェクトがある。その名も「石高(こくだか)プロジェクト」だ。

石高は、コメの生産力で土地の価値を測る近世日本の手法であり、この取り組みでは、コメ農家や地域への貢献度を可視化する単位として使われる。


舞台は福島県西会津町。ローカルで小さな経済圏の構築を目指す同町が、4年前に取り組みを始めた。この町の基幹産業は米作で、日本の里山を象徴するような風景・風習が今でも息づく。

福島県西会津町の風景

福島県西会津町の風景 Kyosuke Aotsu

一方、西会津国際芸術村、日本財団とドワンゴが運営するZEN大学の学生受け入れプログラムなど、創造的な試みが生まれている地域でもある。石高プロジェクトも、農家や芸術村、大学関係者、町の若手の議論を通して形になっていった。

担当の長橋幸宏は30代。地域おこし協力隊として西会津町に移住し、任期終了後も町に残って事務局運営に携わる。「稲作は西会津の基軸。信仰、伝統文化、年中行事、インフラ整備、全てに結び付いているのに、次々と放棄される田んぼが増えていくことに危機感を覚えた」と長橋は話す。

日本企業
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米・イラン交渉団、パキスタン首相と個別に会談 和平

ワールド

バンス米副大統領、パキスタンのシャリフ首相と会談

ワールド

米が資産凍結解除に同意とイラン筋、米当局者は否定

ワールド

ガザ平和評議会、資金不足報道否定 「要請全額満たさ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 7
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中