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「推し活」するほど「コメが手に入る」?...目指せ大名! 福島発「石高プロジェクト」がアプリに託す未来

RICE MEETS WEB 3.0

2025年10月2日(木)14時17分
岩井光子(ライター)

石高プロジェクト

アプリには駄洒落がたくさん COURTESY OF KOKUDAKA PROJECT

小規模なコメ農家の維持支援が土着文化、原風景を守ることになると、町は2年をかけてモバイルアプリを開発。登録ユーザーと町内のコメ農家が中間業者を介さず直接つながる仕組みをつくった。

アプリは「米ボード」と「人足(にんそく)ボード」で構成される。米ボードには現在、年齢も栽培法も経営規模も異なる3軒の農家が参加している。ユーザーは農家の負担や経費が反映された価格で収穫前にコメを予約購入。


コメの量は作況次第で多少増減する可能性があるが、生産リスクも農家と購入者で分担するのが特徴だ。

農家との関係性を重視

コメ農家の経営安定と販路拡大は目的の1つだが、注目すべきは、ユーザーと農家の関係性の深化が「価値」としてたまる仕組みだ。これが人足ボードに反映される。

人足とは、水路の土砂上げなど相互扶助の精神で行われてきた農村の協働作業を指すが、アプリでは事務局が企画する交流・体験イベントへの参加、SNSでプロジェクトの情報を発信する「推し活」も含まれる。

ためた石高はコメに交換でき、その年の収穫量に応じて、デジタル引換券「米手形」が発行される。

現在ユーザーは約1000人。今年はコメ不足の影響もあり、米ボードの購入も多い。現地に足を運ぶうち、西会津への愛着を深め、移住した人もいる。参加農家も、買い手の顔が見えることで「直接よい反応がもらえてやりがいがある」と好感触を得ている。

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