エプスタイン文書3万件超を公開、幕引き狙う共和党に反発も

共和党が主導する米下院委員会は2日、性的人身売買で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する3万3000ページを超える資料を公開したと発表した。写真は6月29日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
Nolan D. McCaskill Bo Erickson Jack Queen
[ワシントン 2日 ロイター] - 共和党が主導する米下院委員会は2日、性的人身売買で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する3万3000ページを超える資料を公開したと発表した。
2019年に獄中で自殺したエプスタイン元被告を巡る事件は、交流があったトランプ大統領にとって頭痛の種となっており、党指導部は問題の幕引きを図ろうとしている。
7月のロイター/イプソスの世論調査では、トランプ政権が事件の詳細を隠していると考えている米国人が約7割に上った。
2日に公開された資料には、裁判文書や以前に公開された情報が含まれている。他にも警察による被害者への事情聴取とみられる動画もあった。
民主党のジム・マクガバン議員は「共和党が『公開』したというものは、ほぼ全てすでに公開されている」とXに投稿した。
共和党のトーマス・マッシー議員らも、連邦捜査局(FBI)や連邦検事局が保管する資料も含め、機密扱いでない全記録の公開を司法省に求める法案を提出した。マッシー議員らは、3日に事件の被害者らと記者会見を開く予定。