インド政府が対米関係悪化懸念打ち消し、武器購入方針は変わらず

8月15日 インド外務省の報道官は14日の定例会見で「米国との友好関係は幾つかの経緯を経て、試練を乗り越えてきた。われわれはこの関係が相互の尊敬と利益の共有に基づいて前進し続けると期待している」と語り、トランプ米大統領の関税措置によって両国の関係が悪化するとの懸念を打ち消した。写真は2月13日、米ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ニューデリー 14日 ロイター] - インド外務省の報道官は14日の定例会見で「米国との友好関係は幾つかの経緯を経て、試練を乗り越えてきた。われわれはこの関係が相互の尊敬と利益の共有に基づいて前進し続けると期待している」と語り、トランプ米大統領の関税措置によって両国の関係が悪化するとの懸念を打ち消した。
トランプ氏は先週、インドがロシア産原油購入を続けているとの理由で関税率を計50%に引き上げ、これにインド側が不公平だなどと反発し、両国の間に緊張が生じている。
しかしインド外務省は、米国の防衛政策チームが協議のため今月中に首都ニューデリーを訪れると説明。米国製の武器購入の方針は変わらないと強調した。
ロイターは先週、インドが米国からの武器・航空機調達計画を保留し、国防相のワシントン訪問を中止したと伝えた。
その後インド政府は防衛関係の協議が停止したとの報道は間違いだと表明していた。