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午後3時のドルは147円前半へじり安、薄商い下で売り先行

2025年08月15日(金)15時53分

 8月15日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円前半で取引されている。お盆休みで取引量が限られる中、前日海外市場で上昇した反動で売りが優勢となった。4─6月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことも、短期筋の間で円買い材料視されたという。

ドルは朝方の高値147円後半からじり安が続き、午後2時過ぎに一時147.05円まで下げ幅を広げた。「前日海外の上昇局面も同様だが、参加者が少なく薄商いのため、値が振れやすくなっている」(トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏)という。

ドルは前日、予想を上回る米卸売物価指数(PPI)などを受けて、146円半ばから147円後半まで上昇した。きょう東京市場の下げで、上げ幅の半分を削ったことになる。

「GDPの上振れが一部で円買い材料視された」(大手銀トレーダー)との指摘もあった。季節調整済み実質で前期比0.3%増と、予想の0.1%増を上回った。

金利先物市場が織り込む9月の利上げ確率は1割強、10月も4割程度でほとんど変化がなかったが、ベセント米財務長官発言や日経平均の最高値更新などを通じて「日銀利上げの思惑が高まりやすい環境になりつつある」(トレイダーズの井口氏)との見方が出てきたという。

赤沢亮正経済財政相は15日の閣議後会見で、日銀の金融政策に関するベセント氏の発言は、日本に利上げを求めたものではないとの考えを示した。ベセント氏は13日、「日銀は後手に回っている」などと発言していた。

円は対ドル以外でも底堅く、ユーロは172円前半から171円半ばへ、豪ドルも96円前半から95円半ばへ下落した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.15/147.16 1.1670/1.1672 171.74/171.75

午前9時現在 147.68/147.69 1.1650/1.1652 172.06/172.07

NY午後5時 147.75/147.77 1.1646/1.1650 172.08/172.12

ロイター
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