原油先物、前日の下落後ほぼ横ばい 米在庫増加が需要鈍化示唆

アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。写真はロシア・タタールスタン共和国のアリメチエフスク郊外にある石油ポンプジャック。2023年6月撮影(2025年 ロイター/Alexander Manzyuk)
Nicole Jao
[13日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。前日には米原油在庫が増加し、夏のドライブシーズンの需要が終わりに近づいていることが示され、下落していた。
0102GMT(日本時間午前10時02分)時点で、北海ブレント先物は0.03ドル高の1バレル=66.15ドル、米WTI先物は0.03ドル安の63.14ドル。前日はそれぞれ0.8%、1.2%下落していた。
市場筋によると、米国石油協会(API)の週間在庫統計では原油在庫が前週比152万バレル増加した。
石油輸出国機構(OPEC)と米エネルギー情報局(EIA)が12日発表した見通しで、今年の生産量増加を指摘したことも、相場の重しとなった。
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日にアラスカで会談し、ウクライナ戦争終結について協議する。
ホワイトハウスのレビット報道官は今回の会談について、「この戦争をいかに終結に導けるか、トランプ大統領がより確かな理解を得るための機会になる」と指摘。「トランプ大統領にとってリスニング・エクササイズ(傾聴)の場になる」と述べ、停戦合意が直ちにまとまるわけではないとの見方を示唆した。
ANZのコモディティー(商品)担当シニアストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は「トランプ氏はプーチン氏との会談への期待を弱めようとしたが、ロシア産原油に対する追加制裁への期待は低下し続けている」と述べた。