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ブラジル、公的総債務の見通し悪化 ルラ大統領の任期中に急増へ

2025年07月17日(木)14時03分

 ブラジル財務省は16日公表した財政見通し報告書で、公的総債務の見通しが悪化したことを明らかにした。写真はルラ大統領。3月18日、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

Marcela Ayres

[ブラジリア 16日 ロイター] - ブラジル財務省は16日公表した財政見通し報告書で、公的総債務の見通しが悪化したことを明らかにした。

ルラ大統領の現在の任期中に国内総生産(GDP)比で10.6ポイント増加すると予測している。昨年12月の前回予測を0.6ポイント上回った。

公的総債務の対GDP比は、ルラ氏の現在の任期が始まった時点で71.7%だったが、任期最終年の2026年には82.3%に達する。

中央銀行の入手可能なデータに基づくと、大統領の1任期としては歴代2番目の悪化となる。最も悪化したのは、歴史的な不況、財政危機、大統領の弾劾に直面した15─18年だった。

今年の公的総債務の対GDP比は2.5ポイント上昇し79.0%となる見込み。

28年にGDP比84.3%でピークに達するという。前回予測では27年に81.8%でピークに達するとしていたが、前提とする金利、為替レート、インフレ率を引き上げた。

同国の債務残高の約半分は、利息が政策金利(Selic)に直接連動しており、利上げがあれば直ちに利払い費が増える。

中央銀行はインフレ抑制のため、昨年9月以降、政策金利を450ベーシスポイント(bp)引き上げ、約20年ぶりの高水準となる15%としている。

ロイター
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