イラン外相、米国との外交交渉再開に前向き姿勢示す FTに寄稿

イランのアラグチ外相は、同国は外交に引き続き関心を持っており、自身とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイランの戦争前に「歴史的な突破口を開こうとしていた」と述べた。写真は6日、リオデジャネイロで開催されたBRICS首脳会議で撮影(2025年 ロイター/Ricardo Moraes)
[8日 ロイター] - イランのアラグチ外相は、同国は外交に引き続き関心を持っており、自身とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイランの戦争前に「歴史的な突破口を開こうとしていた」と述べた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿した。
このコメントは、トランプ氏のこれまでの外交交渉を称賛するものであり、イランの核開発計画を巡る協議が近く再開される可能性を示唆している。
アラグチ氏は「9週間にわたるわずか5回の会談で、米のウィットコフ中東担当特使と私は、バイデン前政権との4年間の交渉で私が達成した以上の成果を達成した。私たちは歴史的な突破口を目前にしていた」と記した。
アラグチ氏は、イスラエルが6月13日にイランの核施設を狙った空爆を開始した時、節目となる6回目の会談まであと48時間だったと述べた。
また、米国が交渉に復帰する可能性を示唆するメッセージを受け取ったことを明らかにしつつも、「イランは依然として外交に関心を示しているが、更なる対話には疑念を抱く十分な理由がある。もしこれを友好的に解決したいのであれば、米国は公平な合意に向けて真摯な準備を示すべきだ」とした。
トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。その際、記者団に「イランとの協議を予定しており、彼らも協議を望んでいる」と語った。