ニュース速報
ワールド

イラン外相、米国との外交交渉再開に前向き姿勢示す FTに寄稿

2025年07月09日(水)06時26分

イランのアラグチ外相は、同国は外交に引き続き関心を持っており、自身とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイランの戦争前に「歴史的な突破口を開こうとしていた」と述べた。写真は6日、リオデジャネイロで開催されたBRICS首脳会議で撮影(2025年 ロイター/Ricardo Moraes)

[8日 ロイター] - イランのアラグチ外相は、同国は外交に引き続き関心を持っており、自身とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイランの戦争前に「歴史的な突破口を開こうとしていた」と述べた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿した。

このコメントは、トランプ氏のこれまでの外交交渉を称賛するものであり、イランの核開発計画を巡る協議が近く再開される可能性を示唆している。

アラグチ氏は「9週間にわたるわずか5回の会談で、米のウィットコフ中東担当特使と私は、バイデン前政権との4年間の交渉で私が達成した以上の成果を達成した。私たちは歴史的な突破口を目前にしていた」と記した。

アラグチ氏は、イスラエルが6月13日にイランの核施設を狙った空爆を開始した時、節目となる6回目の会談まであと48時間だったと述べた。

また、米国が交渉に復帰する可能性を示唆するメッセージを受け取ったことを明らかにしつつも、「イランは依然として外交に関心を示しているが、更なる対話には疑念を抱く十分な理由がある。もしこれを友好的に解決したいのであれば、米国は公平な合意に向けて真摯な準備を示すべきだ」とした。

トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。その際、記者団に「イランとの協議を予定しており、彼らも協議を望んでいる」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米空港の保安検査、「靴脱ぎ」不要に 技術向上で規則

ワールド

仏大統領が国賓訪英、「米中依存から脱却を」 友好関

ビジネス

米フォード、ミシガン州工場製EV電池は税額控除の対

ビジネス

マネーストックM3、6月は2カ月連続伸び拡大 景気
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 3
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワールドの大統領人形が遂に「作り直し」に、比較写真にSNS爆笑
  • 4
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 7
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 8
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 9
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 10
    トランプ、日本に25%の関税...交渉期限は8月1日まで…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 7
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 8
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 9
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 10
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中