タイCPI、6月は前年比-0.25% 3カ月連続マイナス

タイ商務省が7日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.25%下落と、3カ月連続でマイナスとなった。写真はバンコクの市場。2016年3月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 7日 ロイター] - タイ商務省が7日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.25%下落と、3カ月連続でマイナスとなった。エネルギー価格と食品価格が下落したが、同省はデフレの兆候はないと述べた。
ロイターがまとめた市場予想は0.1%下落。5月は0.57%下落だった。
中央銀行のインフレ目標(1.0─3.0%)を4カ月連続で下回った。
会見した同省貿易政策戦略室のプーンポン・ナイヤナパコーン室長は、CPI上昇率は第3・四半期もマイナスが続き、第4・四半期にプラスに転じるとの見通しを示した。物価下落はエネルギー価格の下落によるもので、デフレの兆候はないという。
変動の激しい生鮮食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比1.06%上昇。予想は1.10%上昇だった。
1─6月のCPI上昇率は平均で前年比0.37%、コアCPIは0.97%。
同省は2025年のCPI上昇率予測を0.0─1.0%に据え置いた。
タイ中央銀行は先月、主要金利を1.75%に据え置いた。経済を支えるため緩和的な政策スタンスを維持し、必要に応じて金利を調整する用意があると表明した。