ベトナム、米との貿易交渉進展 主要な問題は未解決

6月15日、ベトナム商工省は先週実施した米国との3回目の貿易交渉で進展があったものの、主要な問題が未解決のため、さらなる分析と協議継続が必要だと明らかにした。ハイフォン港で4月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[ハノイ 15日 ロイター] - ベトナム商工省は15日、先週実施した米国との3回目の貿易交渉で進展があったものの、主要な問題が未解決のため、さらなる分析と協議継続が必要だと明らかにした。
協議は9─12日にワシントンで行われ、ベトナム側からジエン商工相、米側からラトニック商務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表が出席した。
米国はこれまでの交渉で厳しい要求を盛り込んだリストを提示。中国から輸入する工業製品への依存度を低下させることも含まれているとされる。
ベトナム商工省は15日、米国の要求に対するベトナム側の回答で示された問題に関して双方が意見の隔たりを縮め、相互に受け入れ可能な解決策に向けて取り組んだと明らかにした。
ジエン氏とラトニック氏が数日内にもオンラインで会談し、未解決の問題に対処することで一致したという。
米国の圧力を受け、ベトナムは主に中国からの貨物の違法な積み替えの取り締まりに乗り出している。また、非関税障壁を引き下げ、米国から航空機、農産物、エネルギーなどの輸入を増やす意向を示しているが、購入契約はまだ発表されていない。