マクロン氏、プーチン氏のイスラエル・イラン危機仲介に反対

6月15日、 フランスのマクロン大統領は訪問先のグリーンランドで、ロシアにはイスラエルとイランの危機を巡り仲介役を務める信頼性がないとの考えを示した。ヌークの空港で撮影(2025年 ロイター/Ritzau Scanpix/Mads Claus Rasmussen)
[パリ/コペンハーゲン 15日 (ロイター] - フランスのマクロン大統領は15日、訪問先のグリーンランドで、ロシアにはイスラエルとイランの危機を巡り仲介役を務める信頼性がないとの考えを示した。
トランプ米大統領は同日、ABCニュースのインタビューで、ロシアのプーチン大統領がイスラエルとイランの間の仲介役を担うことにオープンな姿勢を示した。
マクロン氏はそうした考えを拒否し、「現在激しい紛争を展開し、何年も国連憲章を尊重しない判断をしてきたロシアが仲介者になれるとは思わない」と語った。フランスはイスラエルによる対イラン攻撃に関与していないとも述べた。
トランプ氏が取得に意欲を示すデンマーク自治領グリーンランドについては、「略奪的な野心」に脅かされており、この状況は全ての欧州人にとって警鐘だとした。
デンマークのフレデリクセン首相とグリーンランドのニールセン首相とともに記者会見し、「グリーンランドは売られるべきではないし、奪われるべきでもない」と発言。トランプ氏と電話協議したことを明らかにし、主要7カ国(G7)首脳会議でもグリーンランドについてトランプ氏と話し合う意向を示した。
ただ「最終的に、同盟国で友好国でもある米国が他の同盟国に攻撃的な行動を取ることはないと信じている」とも述べ、「米国は北大西洋条約機構(NATO)や重要な歴史的同盟に引き続き関与していく」との見方を示した。