ロシア、NATOの攻撃的行動非難 エストニアのタンカー拿捕巡り

ロシアは20日、エストニアが「影の船団」のタンカー拿捕を試みたことを巡り、北大西洋条約機構(NATO)がバルト海で船舶の航行の自由を妨げる「攻撃的な行動」を取ったと非難した。3月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアは20日、エストニアが「影の船団」のタンカー拿捕を試みたことを巡り、北大西洋条約機構(NATO)がバルト海で船舶の航行の自由を妨げる「攻撃的な行動」を取ったと非難した。
エストニア海軍は15日までに、エストニア首都タリン沖で旗を掲げずに航行するロシア行きの石油タンカーを13日に拿捕しようとした際に、ロシアが戦闘機を派遣し、同機は1分近くNATO領空を侵犯したと発表した。「影の船団」はロシアが制裁を回避するための船舶だとして西側諸国が非難している。
ロシア外務省のザハロワ報道官は記者会見でこの問題について問われ、ロシア政府はバルト海の情勢を注視しており、NATOの艦艇による違法行為がリスクを及ぼす場合には対応するとの考えを示した。