ローマ教皇、ウクライナ和平交渉主催の用意 イタリア首相が声明

5月20日、イタリアのメローニ首相(写真)は、ローマ教皇レオ14世がメローニ氏との電話会談で、ロシアとウクライナの戦争を終結させるための次回の交渉をバチカンで主催する用意があることを確認したと明らかにした。ローマで17日撮影(2205年 ロイター/Remo Casilli)
[ローマ 20日 ロイター] - イタリアのメローニ首相は20日、ローマ教皇レオ14世がメローニ氏との電話会談で、ロシアとウクライナの戦争を終結させるための次回の交渉をバチカンで主催する用意があることを確認したと明らかにした。
メローニ首相は声明文の中で「教皇は、バチカンで当事者間の次回の協議を主催する用意があることを確認した。和平への絶え間ないコミットメントに対して深く感謝する」とした。
トランプ米大統領は19日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談。メローニ首相はその後、教皇がウクライナとロシアの協議を主催することに関心を示したとするトランプ氏の発言を歓迎すると述べたが、バチカンはこうした申し出を現時点で確認していない。
2週間前に選出されたレオ14世は、初の米国出身のローマ教皇。14日の演説では、平和のために「あらゆる努力」を尽くすとして、バチカンが世界紛争の仲介役を務めると表明していた。
メローニ首相は別の声明文で、他の欧州首脳やウクライナのゼレンスキー大統領と協議し「ウクライナの停戦と和平合意を目指した新たな交渉に向けパートナー間の緊密な連携を維持することで合意した」とした。