ニュース速報
ワールド

SNS、ロシア影響下疑惑の投稿にほぼ未対応

2024年09月07日(土)15時38分

各種ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が、米大統領選に対するロシアの影響力行使が目的とみられる投稿にほぼ未対応であることが分かった。8月15日撮影(2024年 ロイター/Marco Bello, Jeenah Moon/File Photo)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 各種ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が、米大統領選に対するロシアの影響力行使が目的とみられる投稿にほぼ未対応であることが分かった。

米当局は4日、米大統領選介入の動画制作に関与したとしてロシア国営テレビの職員2人を起訴したと発表したが、この事件の中核をなすとみられるオンラインコンテンツ企業、テネット・メディア(テネシー州ナッシュビル)による交流サイト(SNS)「TikTok(ティックトック)」への約4000の投稿はそのままで、アクセス可能な状態にあった。

ロイターの調べによると、テネット・メディアによる2500超のインスタグラムの動画、4000超のX(旧ツイッター)の投稿のほか、フェイスブック、ランブルでも同様だった。

各プラットフォームによる対応の遅れは、今回使われたとされる戦術の斬新さだけでなく、米国内の実在の人物によって投稿されたコンテンツを管理するという政治的な危うさをはらむ問題の両方を反映している。

また、偽情報に詳しい専門家は、ロシアが米大統領選を前に有権者に対して影響を与えるため、米国のソーシャルメディアで影響力のある人に目を向けるようになっていると指摘。

こうした動きにどう対応するかというプラットフォームが直面する新たな課題も露呈している。

テネットが動画を配信した主要なプラットフォームのうち、現在のところアルファベット傘下のグーグルが運営するユーチューブだけがテネットにペナルティーを科す措置を取り、6日にオーナーのローレン・チェン氏が運営する他の4つのチャンネルと合わせ、メインのテネット・メディア・チャンネルを削除した。

これらのアカウントでロイターが検知した変更としては、テネットがインスタグラムに載せた広告に関するものだけにとどまっている。8月に掲載開始され、4日時点で有効な状態だったが、5日には停止されていた。

投稿の処理計画と、テネットがルールに違反しているかどうかに関するコメント要請に、他のSNSはいずれも応じなかった。

フェイスブックとインスタグラムの親会社メタ・プラットフォームズも、メタとテネットのどちらがインスタグラムの広告を削除したのか明らかにしなかった。

*システムの都合で再送します

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トヨタ、中国で56万台リコール 後部座席の不具合で

ビジネス

自然利子率の再推計値は-0.9%―+0.5% 24

ビジネス

ispace、開発遅れでエンジン変更 日米の月着陸

ビジネス

ECB、利上げ急ぐべきでない 基本シナリオ依然有効
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 3
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 4
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 5
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 6
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 7
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 8
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    実は「ミュージカルはポリティカル」?...社会の闇を…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中