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イスラエル軍、ガザ南部都市の中心部に到達 「ハマス多数投降」

2023年12月11日(月)07時36分

 パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を続けるイスラエル軍の戦車が12月10日、ガザ南部の最大都市ハンユニス中心部に到達した。同日、ハンユニスで撮影(2023年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)

Bassam Masoud Nidal al-Mughrabi

[ガザ/カイロ 10日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を続けるイスラエル軍の戦車が10日、ガザ南部の最大都市ハンユニス中心部に到達した。ガザ保健当局によると、戦闘勃発以降のガザ側の死者数は約1万8000人となった。

イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスの戦闘員数十人が投降したとし、ハマスの終わりの始まりだと表明。さらに投降するよう促した。ハマス側は戦闘員が投降した事実はないとして否定した。

ハンユニスの住民らの話によると、夜通し激しい戦闘が繰り広げられ、イスラエルの戦車が市内を通る南北の主要道路に到達したという。

国連のグテレス事務総長はガザは崩壊状態にあると指摘。「近いうちに治安が完全に崩壊し、伝染病やエジプトへの大規模な難民流入などさらなる状況悪化が予想される」と述べた。国連安全保障理事会は8日、ガザでのイスラエルとハマスの紛争を巡り人道的即時停戦を求める決議案を採決したが、米国が拒否権を行使し否決された。

ロイター
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