ニュース速報

ワールド

米トランプ・ホテルズ、労使問題で合意 違反申し立て取り下げへ

2016年12月22日(木)09時10分

 12月21日、トランプ次期米大統領が所有するラスベガスとワシントンのホテルでの労使問題が合意に達し、連邦労働法違反の申し立ては取り下げられることになったことが明らかになった。写真はブラジルにあるトランプ・ホテルズ。14日撮影(2016年 ロイター/Pilar Olivares)

[21日 ロイター] - トランプ次期米大統領が所有するラスベガスとワシントンのホテルでの労使問題が合意に達し、連邦労働法違反の申し立ては取り下げられることになった。労組関係者が21日明らかにした。

トランプ・ホテルズと労組の共同声明によると、ラスベガスのトランプ・インターナショナル・ホテルの500人以上の従業員らは、賃上げや年金、医療給付が盛り込まれた来年1月1日から4年間の団体協約を結んだ。

労組のスポークスマンによると、これにより、ホテルを相手取った米独立政府機関の全米労働関係委員会(NLRB)への申し立ては取り下げられる。

これらは、来年1月20日に大統領に就任してNLRBへの影響力を持つことになるトランプ氏が、事業保有によって生じる利益相反の懸念にどう対処するか早々に試される問題とみられていた。

トランプ・ホテルズはまた、10月にオープンしたトランプ・インターナショナル・ホテル・ワシントンDCの従業員による労組結成を認めた。

ワシントンのホテルをめぐっては、建物が連邦政府からのリースであることから、トランプ氏が大統領になれば実質的に貸し手と同時に借り手になってしまい利益相反の恐れがあるとして、ホテルを手放すよう求める声が先週、米議会民主党から上がっていた。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三井住友FG、インド大手銀行に2400億円出資 約

ビジネス

米国は最大雇用に近い、経済と労働市場底堅い=クーグ

ビジネス

米関税がインフレと景気減速招く可能性、難しい決断=

ビジネス

中国製品への80%関税は「正しい」、市場開放すべき
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 5
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 6
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 7
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 8
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 9
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 10
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中