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ロシアとサウジが原油相場安定へ協力、将来的に産油量制限の公算

2016年09月06日(火)01時01分

 9月5日、ロシアとサウジアラビアは、原油市場のファンダメンタルズを見直すためのタスクフォースを設置することで合意したとの共同声明を発表した。写真はサウジアラビアのファリハ・エネルギー相、6月サウジアラビアで撮影(2016年 ロイター/Faisal Al Nasser)

[北京/杭州(中国) 5日 ロイター] - ロシアとサウジアラビアは5日、原油相場の安定化をめぐり協力する方針を表明した。直ちに行動するわけではないが、将来的に産油量を制限する可能性があるとしている。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー相とロシアのノバク・エネルギー相が中国・杭州で開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合の会場で、共同声明に調印した。これに先立ち、ロシアのプーチン大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が会談した。

ノバク氏は両国が戦略的パートナーシップへと向かうとし、この高い信頼感により、世界的な問題にも対処できると述べた。

ファリハ氏は両国の合意が他の産油国の協力を促すだろうとした。

原油相場は両エネルギー相の会見を前に約5%急伸。ただ合意によりすぐに行動するわけではないと伝わると2%高まで上げ幅を縮めた。

ファリハ氏は「(生産レベルの)凍結は望ましい可能性のうちの1つだが、現時点では必要ない」と言明。その上で「このような決定を行う時間的猶予がわれわれにはある」とした。

*内容を追加して再送します。

ロイター
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