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フィリピン大統領が麻薬撲滅対策、施政方針演説で決意
7月25日、フィリピンのドゥテルテ大統領が就任後初の施政方針演説に臨んだ。写真はマニラの議会で同日撮影(2016年 ロイター/Erik De Castro)
[マニラ 25日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は25日、就任後初の施政方針演説に臨み、経済の慢性的な欠陥を是正するため大規模な構造改革を推し進める意向を示した。
麻薬はフィリピンを溺れさせていると述べ、自身が進めている厳しい麻薬撲滅対策を擁護した。人権は犯罪者を守る言い訳にはならないとした。
大統領は「麻薬王や資金源、密売人の最後の一人が自首するか、あるいは投獄されるまでやめない。彼らが望むならあの世に葬り去ってもよい」と述べた。ドゥテルテ氏の下で処刑された密売容疑者の数については触れなかった。警察の記録ではドゥテルテ氏が就任して以来、麻薬の密売関連で240人が殺害されている。他の推計ではその数はもっと多い。
ドゥテルテ氏は過去1カ月で12万人が警察に投降したと指摘。そのうち7万人は麻薬の密売人だとした。
ドゥテルテ氏は、国民や海外投資家を悩ませてき一連の経済問題を糾すと強調。新しい道路や橋、電車の投入して老朽化したインフラを大幅に改善するほか、事業許可の申請過程を迅速化すると述べた。
そのほか、インターネットやwi-fi(ワイファイ)の速度不足を改善する新技術を取り入れるとしたほか、国民皆保険制度の構築も約束した。分離独立主義者との紛争を終わらせるとも述べた。これには毛沢東主義を掲げる反政府勢力との停戦を含まれる。
アジア圏の中で最も著しい経済成長を成し遂げる源となった現在の政策は継続・強化すると表明。軍に対しては違法な森林伐採や鉱物資源の採掘を取り締まるように命じたことを明らかにした。
中国との間の南シナ海の領有権問題についての発言は極めて簡潔だった。