中国レアアース規制の影響、現時点では限定的と予想＝鴻海会長

　台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業の劉揚偉会長は１５日、中国が新たに発表したレアアース（希土類）規制強化による影響は今のところほとんどないという見解を示した。写真は同社のロゴ。２０２４年１０月、台北で撮影（２０２５年　ロイター／Ann Wang）

[台北 １５日 ロイター] - 台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業の劉揚偉会長は１５日、中国が新たに発表したレアアース（希土類）規制強化による影響は今のところほとんどないという見解を示した。

台北で記者団に対し、「現在の規制により今後も緊張が高まれば、鴻海だけでなく、あらゆる産業に影響が及ぶだろう」と語った。その上で、「短期的には、現在の影響は限定的にとどまる見通しだ」と述べた。

中国は先週、レアアースの輸出規制を大幅に拡大し、半導体関連企業への監視を強化した。

鴻海は米半導体大手エヌビディアにとって最大のサーバーメーカーであり、アップルのｉＰｈｏｎｅ組み立てを手掛ける企業としても最大手。人工知能（ＡＩ）ブームが追い風となっており、今月発表した第３・四半期の売上高は過去最高を記録した。

劉氏はまた、米オープンＡＩのサム・アルトマン最高経営責任者（ＣＥＯ）と最近面会し、将来の協力について話し合ったと述べた。詳細は明らかにしなかった。