米ゴールドマン、人員削減と採用縮小検討 ＡＩ活用で＝メモ

　１０月１５日、米金融大手ゴールドマン・サックスは人工知能（ＡＩ）を活用した生産性向上を目指す中、年内に人員削減と採用縮小の可能性があると社員に通知した。ニューヨーク証券取引所で５月７日撮影（２０２５年　ロイター/Brendan McDermid）

[１４日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは人工知能（ＡＩ）を活用した生産性向上を目指す中、年内に人員削減と採用縮小の可能性があると社員に通知した。ロイターが社内メモを入手した。

それによると、優先されるのは営業や顧客向けのサポートプロセスを担当する部署のほか、融資プロセス、規制当局への報告、ベンダー管理といった部署も含まれるという。

メモはデービッド・ソロモン最高経営責任者（ＣＥＯ）やデニス・コールマン最高財務責任者（ＣＦＯ）らの署名入りで出され、「ＡＩの急速な進歩は当社の生産性を大幅に向上させる。そうした向上は顧客に世界クラスのソリューションを引き続き届けるために再投資できる」と記されている。

同社の広報担当によると、全社的には今年も人員純増を見込んでいるという。

１４日に発表された同社の第３・四半期決算は利益が予想を上回った。投資銀行部門のアドバイザリー手数料のほか、顧客資産の運用収入が増加したことが追い風になった。