英消費支出、9月は4カ月ぶりの低い伸び 予算案前に買い控え=BRC

英小売協会(BRC)が14日に公表した英小売・消費者調査によると、9月の支出は前年同月比2.3%増と、8月の3.1%増から伸びが鈍化し、5月以来の低い伸びとなった。ロンドンで7月撮影(2025年 ロイター/Jack Taylor)
[ロンドン 14日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が14日に公表した英小売・消費者調査によると、9月の支出は前年同月比2.3%増と、8月の3.1%増から伸びが鈍化し、5月以来の低い伸びとなった。
リーブス財務相が来月発表する予算案をめぐる不透明感と、エネルギー料金の上昇で買い控えが見られた。
より幅広い商品とサービスをカバーするバークレイズの消費者支出統計によると、9月の消費支出は全般に減少。デビットカードとクレジットカードの支出が前年比0.7%減少し、8月の0.5%増からマイナスに転じた。
BRCのヘレン・ディキンソン最高責任者は、「インフレ率の上昇と、税負担が見込まれる予算は、クリスマスの支出を計画している多くの世帯の心理に重石となっている」と述べ、企業は年末の繁忙期に向けジレンマに直面していると指摘した。
また「小売業者も、4月に請求される事業税を巡る不透明感から、第4・四半期の投資と雇用では難しい決断を迫られている」と述べた。
リーブス財務相が昨年発表した増税は主に企業を直撃。一方消費者は今月、既に高騰しているエネルギー価格が2%上昇したことで打撃を受けた。