中国BYD、第3四半期販売は2.1%減 5年超で初の減少

中国電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD) の第3・四半期の販売台数は前年同期比2.1%減の110万6000台となった。写真は9月12日、スペインのバルセロナ近郊で撮影(2025年 ロイター/ Albert Gea)
[北京 1日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD) の第3・四半期の販売台数は前年同期比2.1%減の110万6000台となった。同社が1日に提出した書類に基づくロイターの算定で明らかになった。四半期ベースの販売台数が減少するのは2020年第2・四半期以来5年超ぶり。
9月の販売台数は同5.88%減となり、月間では24年2月以来初の減少だった。先月は生産台数をさらに8.47%削減し、巨大工場での生産縮小傾向が続いている。
この減速は、政府のEV普及支援策に支えられたBYDの記録的拡大時代が終わりつつある兆しを強める。国内自動車市場で価格競争が激化する中、競争力を維持する上で同社が直面する課題は増大している。
ロイターのこれまでの報道によると、BYDは今年の販売台数目標を最大16%引き下げ460万台に設定した。ブランド・広報責任者の李雲飛氏が9月29日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの取材でこの目標を確認した。