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米コストコ、6─8月期は売上高・実質利益が予想上回る

2025年09月26日(金)12時44分

 9月25日、 米会員制量販店コストコホールセールが発表した2025年度第4・四半期(6-8月)決算の売上高は861億6000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の860億6000万ドルを上回った。写真は米バージニア州で2024年11月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

Anuja Bharat Mistry

[25日] - 米会員制量販店コストコホールセールが25日発表した2025年度第4・四半期(6-8月)決算の売上高は861億6000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の860億6000万ドルを上回った。お買い得品を求める消費者が同社の店舗で低価格の生活必需品を購入したことが追い風となった。

既存店売上高(ガソリンを除く)は前年同期比6.4%増加。市場予想は6.44%増となっていた。

特殊項目を除いた1株当たり利益は5.87ドルで、アナリスト予想平均の5.80ドルを上回った。

関税によるインフレ上昇と労働市場の状況悪化で家計が圧迫される中、消費者は低価格志向を強めており、コストコなどの小売り業者は業界全体の減速傾向に反して好調を維持している。

コストコは主力プライベートブランド「カークランドシグネチャー」に力を入れる一方、バターや卵など特定商品の価格を低く抑えるとともに、ガソリンスタンドの営業時間を延長することで、より多くの顧客を呼び込んでいる。

CFRAリサーチのアナリスト、アルン・スンダラム氏は「コストコは昨年の年会費値上げによる収入の一部を会員向け価格の引き下げに再投資しつつ、残りを利益として確保しているようだ。会員と株主の双方にウィンウィンの状況だ」と指摘した。

第4・四半期の会費収入は14%増の17億2000万ドルだった。

ロイター
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