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米ダラー・ツリー、第3四半期利益見通しが予想下回る 関税影響で

2025年09月04日(木)08時39分

 9月3日、米ディスカウントストア大手ダラー・ツリーは第3・四半期(8月3日からの3カ月)の1株利益について、関税の影響でコストが上昇することから第2・四半期(0.57ドル)とほぼ同水準になるとの見通しを示した。写真はダラー・ツリーの看板。2021年6月、米ワシントンの店舗で撮影(2025年 ロイター/Erin Scott)

Juveria Tabassum

[3日 ロイター] - 米ディスカウントストア大手ダラー・ツリーは3日、第3・四半期(8月3日からの3カ月)の1株利益について、関税の影響でコストが上昇することから第2・四半期(0.57ドル)とほぼ同水準になるとの見通しを示した。LSEGがまとめたアナリスト予想(1.33ドル)を下回り、株価は8.4%下落して引けた。

ただ同社は、より手頃な価格の商品を求める消費者の動きから、需要は堅調に推移するとみている。

マイク・クリードン最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、「関税は依然として継続的な変動要因で、関税率が頻繁に変化する環境での事業運営は引き続き最大の課題の一つだ」と述べた。

クリードン氏は、関税が同社のコストに影響を与える時期が年後半にずれ込んだとした上で、調達先を変更し、一部の価格を引き上げることで、影響の大部分を軽減できるという見方を改めて示した。

同社は2025年の純売上高見通しを193億─195億ドルとし、従来予想の185億─191億ドルから上方修正した。

通期の調整後1株利益予想も中間値で約0.12ドル引き上げた。

第2・四半期の1株利益は市場予想を0.16ドル上回った。

第2・四半期の既存店売上高は6.5%増加し、予想の4.9%増を上回った。客足の増加に加え、1回当たりの来店での支出額も増えたことが寄与した。

ロイター
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