タイ新首相にアヌティン氏、タクシン派敗れる

9月5日、タイ国会は、野党「タイの誇り党」のアヌティン氏を新首相に指名した。バンコクで撮影(2025年 ロイター/Patipat Janthong)
Panarat Thepgumpanat Chayut Setboonsarng
[バンコク 5日 ロイター] - タイ国会は5日、野党「タイの誇り党」のアヌティン氏を新首相に指名した。
アヌティン氏は首相指名選挙で野党の支持を得て、タクシン派の与党「タイ貢献党」のチャイカセム氏を破った。
タクシン元首相は前日夜、ドバイに向けてタイを出国していた。
首相指名選挙は、憲法裁判所の判決で失職したタクシン元首相の娘、ペートンタン前首相の後任を決めるために行われた。
アヌティン氏は憲法改正に関する国民投票と4カ月以内の総選挙実施を約束して、最大政党の野党・国民党の支持を得た。
アヌティン氏は58歳。家業の建設会社を経営していたが、政界入りし、副首相、内相、保健相を歴任。タイの新型コロナウイルス対策責任者も務めた。
熱心な王党派で、保守派とみなされている一方、大麻の使用を解禁した。
今後、少数与党政権を率いることになる。国民党は政権には参加しない。