伊メディオバンカのバンカ・ゼネラリ買収計画、ＥＣＢが承認

イタリアの大手銀行メディオバンカが同業バンカ・ゼネラリを買収する計画が１８日、欧州中央銀行（ＥＣＢ）から承認された。２０１９年１１月、ミラノで撮影（２０２５年　ロイター/Flavio Lo Scalzo）

[ミラノ １８日 ロイター] - イタリアの大手銀行メディオバンカが同業バンカ・ゼネラリを買収する計画が１８日、欧州中央銀行（ＥＣＢ）から承認された。買収が完了すれば、運用資産規模でイタリア第２位の金融機関が誕生する。

メディオバンカはＥＣＢから買収計画の承認を受けたことで、８月２１日に締め切られる株主投票で買収計画が支持されれば、株式公開買い付け（ＴＯＢ）を開始することが可能になる。

メディオバンカは当初、買収計画への賛否を問う株主投票を７月に予定していたが、十分な支持が見込めなかったため、日程を先送りした。

一方、イタリアの銀行業界で再編・淘汰の動きが進む中、同国政府が出資する銀行モンテ・デイ・パスキ（ＭＰＳ）はメディオバンカの買収を試みている。

メディオバンカのアルベルト・ナーゲル最高経営責任者（ＣＥＯ）は今年４月、ＭＰＳに買収される事態を回避する手段としてバンカ・ゼネラリ買収を提案していた。