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OPECプラス有志国、9月に55万バレル増産へ ゴールドマン予想

2025年07月07日(月)13時10分

米ゴールドマン・サックスは6日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成する「OPECプラス」の有志8カ国が9月に日量55万バレルの増産を決定し、日量220万バレルの自主減産の縮小が完了するとの予想を示した。資料写真、米テキサス州の製油所。6月、テキサス州フリーポートで撮影(2025年 ロイター/Joel Angel Juarez)

[6日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは6日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成する「OPECプラス」の有志8カ国が9月に日量55万バレルの増産を決定し、日量220万バレルの自主減産の縮小が完了するとの予想を示した。

OPECプラスは5日、8月に日量54万8000バレル増産することで合意した。

ゴールドマンは「5日の増産加速の発表は、余剰生産能力と市場シェアの正常化、内部の結束支援、米シェール生産の戦略的規律に重点を置いたより長期的な均衡への移行が継続しているというわれわれの自信を強める」と指摘。

有志8カ国の産油量が3月から9月までに日量167万バレル増加して同3320万バレルに達し、サウジアラビアが増加分の6割以上を占めると予想した。

北海ブレントの価格予想は今年第4・四半期が1バレル=59ドル、来年は56ドルに据え置いた。ロシアを中心に供給量が予想を下回っていることや、長期的な原油価格を支える余剰生産能力が減少していることなどを要因に挙げた。

原油需要の上振れリスクにも言及。中国の堅調な石油需要や世界経済の底堅さ、ドル安などを背景に、世界の石油消費は今年日量60万バレル、来年は100万バレル増加すると予想した。

ロイター
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