イタリア中銀、米・英・スイス・ロシアをシステミックリスク国に選定

イタリア銀行(中央銀行)は4日、システミックリスクを管理する規則に基づき、国内銀行が重大なエクスポージャー(資産の保有リスク)を持つ欧州連合(EU)域外の国として米国、英国、スイス、ロシアの4カ国を選定したと発表した。資料写真、2018年10月(2025年 ロイター/Alessandro Bianchi)
[ミラノ 4日 ロイター] - イタリア銀行(中央銀行)は4日、システミックリスクを管理する規則に基づき、国内銀行が重大なエクスポージャー(資産の保有リスク)を持つ欧州連合(EU)域外の国として米国、英国、スイス、ロシアの4カ国を選定したと発表した。
2024年末時点のデータを使い、銀行の全エクスポージャーを評価した。
国内大手銀のインテーザ・サンパオロとウニクレディトはいずれもロシアで事業を展開している。インテーザは法人顧客だけを対象にしているが、ウニクレディトはリテール(個人向け)銀行業務を行っている。
ウニクレディトは国内大手銀のバンコBPMに対する買収提案に関する投資家向けの最新の資料で、ロシア現地法人が保有するロシア国債の評価額が第1・四半期に7億5400万ユーロとなり、昨年12月の5億7400万ユーロから増加したと明らかにした。同行の広報担当者は、評価額の増加はロシアルーブルの為替変動の影響を反映したものだと説明した。