米主要港ロサンゼルス、5月の輸入は前年比9%減 対中145%関税で

6月13日、トランプ米大統領が中国に課した145%の関税を巡り、企業が出荷を取りやめたり、保留したりしたため、米主要港ロサンゼルスへの輸入は5月に前年同月比9%減少し、年内も低迷する可能性がある。同港で5月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
Lisa Baertlein
[ロサンゼルス 13日 ロイター] - トランプ米大統領が中国に課した145%の関税を巡り、企業が出荷を取りやめたり、保留したりしたため、米主要港ロサンゼルスへの輸入は5月に前年同月比9%減少し、年内も低迷する可能性がある。港湾関係者が明らかにした。
ロサンゼルス港は145%関税の影響がデータに表れ始めた5月、20フィートコンテナ換算で35万5950個の輸入品を扱った。
同港のエグゼクティブディレクター、ジーン・セロカ氏は13日、「5月は過去2年間で最低の月間取扱量となった。単純に多くの輸入業者が急ブレーキをかけたためだ」と述べた。
米中両国は先月、90日間の関税一時停止に合意し、米国は多くの中国製品に対する関税を145%から30%に引き下げた。
セロカ氏によると、消費者の需要は不安定であり、輸入業者も依然として中国からの商品に関して30%のコストアップに直面しているため、年内の見通しは低調だという。