ニュース速報
ビジネス

英中銀、危機時のノンバンクの脆弱性指摘 金融システム全体調査

2024年11月30日(土)15時37分

 イングランド銀行(英中銀)は29日、ヘッジファンドなどのノンバンクは依然として突然の金融ショックに脆弱で、危機の際に必要な資金を完全には調達できないとの見方を示した。 写真は記者会見で発言するベイリー総裁(左)。代表撮影(2024年 ロイター)

[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)は29日、ヘッジファンドなどのノンバンクは依然として突然の金融ショックに脆弱で、危機の際に必要な資金を完全には調達できないとの見方を示した。

金融システム全体を対象とした初のテストの結果を発表した。

ノンバンク部門の回復力が高まったとする一方、危機時に銀行融資に頼ることは「金融の安定性に対するリスクの増大」につながる可能性があると指摘した。

今回の調査は、大手銀行や他の金融機関の危機時のバランスシートを調査する一般的なストレステストとは異なり、銀行、ファンド、保険会社、中央清算機関を含む金融機関のネットワーク全体の動きがどのようにショックを増幅させる可能性があるかを検証した。

調査では非銀行金融機関の継続的リスクが浮き彫りになった。ノンバンクは危機時に銀行からのレポ融資に頼ることを期待しているが、利用できない可能性が高い。

ノンバンクは940億ポンド相当のマージンコールに対応する必要があり、資金調達ができない場合はヘッジファンドなどが資産売却を余儀なくされる状況に追い込まれることが明らかになった。

さらに、ポンド建て社債市場も圧力を受けることが予想され、資金確保のために社債を売却する動きが市場の流動性を急激に低下させるリスクが指摘された。買い手の不足が「流動性の急低下」を引き起こし、企業債券市場全体が影響を受ける可能性があるとしている。

今回のテストは直接的な政策行動を目的とはしておらず、リスクに対する認識を高めることを重視したもの。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

台湾、中国軍指導部の「異常な」変化を注視

ビジネス

日経平均は反落、急速な円高進行を嫌気

ワールド

南シナ海巡り言葉の応酬激化、フィリピンが中国に厳重

ワールド

円安ショック後の物価押し上げ、近年は大きくなってい
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 6
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 7
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 8
    私たちの体は「食べたもの」でできている...誰もが必…
  • 9
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 10
    「20代は5.6万円のオートロック、今は木造3.95万円」…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 7
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中