ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=上昇、ハイテク株に買い 地銀株は軟調

2023年03月31日(金)07時09分

米国株式市場は上昇して取引を終えた。30日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。ハイテク関連株への買いが継続した。一方、バイデン政権が議会承認不要で実施可能な中堅銀行に対する規制強化策を提示したことで地銀株が売られた。

S&Pテクノロジー株指数は1.1%上昇。フィラデルフィア半導体指数も約1年ぶり高値を付けた。

バイデン政権はこの日、議会承認不要で実施可能な中堅銀行に対する規制強化策を提示。流動資産の一段の確保や資本金の増額、定期的なストレステスト実施のほか、破綻した場合の整理方法を詳述した清算計画(リビング・ウィル)の準備などが含まれている。

KBW地銀株指数は2%、S&P500金融株指数は0.3%、それぞれ下げた。

クレセット・キャピタルのジャック・アブリン最高投資責任者(CIO)は「テクノロジーセクターは恐らく金融(セクター)から最も離れている」とし、そのため金融セクターからの資金シフトが進んでいるとの見方を示した。

テクノロジーセクターは第1・四半期に約20%上昇している。ナスダック指数の四半期ベースの上げは2020年末以来の大きさとなる勢い。

投資家は31日発表の2月の米個人消費支出(PCE)物価指数を注目している。1月の数字では個人消費支出の大幅な加速が示された。

この日発表された米新規失業保険申請件数は市場予想以上に増えた。

2022年第4・四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比2.6%増と、改定値の2.7%増から下方改定された。

アリババ・グループは3.5%高。ロジスティック部門が香港上場に向け銀行と準備を始めたとの報道を受けた。

JDドットコム(京東商城)は不動産インフラ部門の分離計画を受けて7.8%高となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.7対1の比率で上回った。ナスダックでは1.18対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は103億6000万株。直近20営業日の平均は126億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 32859.03 +141.43 +0.43 32807.43 32905.80 32682.87

前営業日終値 32717.60

ナスダック総合 12013.47 +87.24 +0.73 12010.45 12044.79 11953.37

前営業日終値 11926.24

S&P総合500種 4050.83 +23.02 +0.57 4046.74 4057.85 4032.10

前営業日終値 4027.81

ダウ輸送株20種 14129.50 +57.64 +0.41

ダウ公共株15種 932.91 +4.08 +0.44

フィラデルフィア半導体 3208.26 +51.15 +1.62

VIX指数 19.02 -0.10 -0.52

S&P一般消費財 1134.30 +10.08 +0.90

S&P素材 500.05 +3.19 +0.64

S&P工業 845.47 +1.92 +0.23

S&P主要消費財 773.93 +2.64 +0.34

S&P金融 529.19 -1.55 -0.29

S&P不動産 229.76 +2.76 +1.22

S&Pエネルギー 630.90 +2.19 +0.35

S&Pヘルスケア 1493.96 +8.15 +0.55

S&P通信サービス 187.63 +0.60 +0.32

S&P情報技術 2600.86 +29.34 +1.14

S&P公益事業 341.42 +1.38 +0.40

NYSE出来高 8.46億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28000 + 200 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 27940 + 140 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

ダム破壊は「野蛮な」戦争犯罪、プーチン氏がウクライ

ビジネス

米貿易赤字、4月は23%増の746億ドル 約8年ぶ

ワールド

ハワイのキラウエア火山が噴火、溶岩は火口内に

ワールド

ローマ教皇の手術終了、「合併症なし」=バチカン

MAGAZINE

特集:最新予測 米大統領選

2023年6月13日号(6/ 6発売)

トランプ、デサンティス、ペンス......名乗りを上げる共和党候補。超高齢の現職バイデンは2024年に勝てるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    「中で何かが動いてる」と母 耳の穴からまさかの生き物が這い出てくる瞬間

  • 2

    性行為の欧州選手権が開催決定...ライブ配信も予定...ネット震撼

  • 3

    ワグネルは撤収と見せかけてクーデーターの機会を狙っている──元ロシア軍情報部門将校 

  • 4

    自社株買いでストップ高!「日本株」の評価が変わり…

  • 5

    元米駆逐艦長が「心臓が止まるかと」思ったほど危機…

  • 6

    メーガン妃が「絶対に誰にも見られたくなかった写真…

  • 7

    「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報…

  • 8

    プーチンは体の病気ではなく心の病気?──元警護官が…

  • 9

    マーサ・スチュワート、水着姿で表紙を飾ったことを…

  • 10

    ワグネルに代わってカディロフツィがロシアの主力に…

  • 1

    ロシアの「竜の歯」、ウクライナ「反転攻勢」を阻止できず...チャレンジャー2戦車があっさり突破する映像を公開

  • 2

    「中で何かが動いてる」と母 耳の穴からまさかの生き物が這い出てくる瞬間

  • 3

    「日本ネット企業の雄」だった楽天は、なぜここまで追い込まれた? 迫る「決断の日」

  • 4

    米軍、日本企業にTNT火薬の調達を打診 ウクライナ向…

  • 5

    「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報…

  • 6

    敗訴ヘンリー王子、巨額「裁判費用」の悪夢...最大20…

  • 7

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

  • 8

    【画像・閲覧注意】ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎ…

  • 9

    どんぶりを余裕で覆う14本足の巨大甲殻類、台北のラ…

  • 10

    ウクライナ側からの越境攻撃を撃退「装甲車4台破壊、戦…

  • 1

    【画像・閲覧注意】ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎられて死亡...血まみれの現場

  • 2

    世界がくぎづけとなった、アン王女の麗人ぶり

  • 3

    カミラ妃の王冠から特大ダイヤが外されたことに、「触れてほしくない」理由とは?

  • 4

    「ぼったくり」「家族を連れていけない」わずか1年半…

  • 5

    F-16がロシアをビビらせる2つの理由──元英空軍司令官

  • 6

    築130年の住宅に引っ越したTikToker夫婦、3つの「隠…

  • 7

    歩きやすさ重視? カンヌ映画祭出席の米人気女優、…

  • 8

    「飼い主が許せない」「撮影せずに助けるべき...」巨…

  • 9

    預け荷物からヘビ22匹と1匹の...旅客、到着先の空港…

  • 10

    キャサリン妃が戴冠式で義理の母に捧げた「ささやか…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中