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ニトリHD、今期業績見通し据え置き 商品入替えで粗利益率改善

2017年12月22日(金)19時29分

[東京 22日 ロイター] - ニトリホールディングス<9843.T>が22日発表した、2017年3―11月期の連結営業利益が前年同期比0.3%増の704億円となった。店舗販売や通販事業が好調で売上高は伸びたが、積極的な新規出店による人件費増加や既存店の改装費用などが利益を圧迫した。

3―11月期の連結売上高は同11.5%増の4227億円だった。

3―11月期には、国内外併せて38店舗増え、合計で509店舗となった。国内は出店37店舗、閉店4店舗、建替えによる一時閉店が2店舗で、31店舗増加の459店舗となった。海外は、台湾で出店1店舗・閉店1店舗、中国に7店舗を出店。店舗数は50店舗となった。

今後、さらに日本で8店舗、中国に6店舗増やし、18年2月期末時点の店舗数を523店舗とする計画。同社は2022年に売上高1兆円、1000店舗を目指している。

18年2月期の連結売上高は前年比10.7%増の5680億円、営業利益は同15.4%増の990億円の見通しを据え置いた。商品入れ替えにより粗利益率の改善を図る。増収増益を達成すれば、31期連続となる。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト13人の営業利益予測の平均値は1014億円となっている。

為替予約については今期分に関してドルは103円後半で100%実施済みだが、来期以降の分については現時点で実施していない。会見した似鳥昭雄会長は「北朝鮮がミサイルを発射した際に一時的に107円台というのもあった。もっと早めに手を打てたと反省している」と述べた。

似鳥会長は、米経済は来年下降期に入るとの見方を示し、その上で、個人的な予想としてドル/円のレンジは同社決算期における第1・四半期に107─114円(中心値110.50円)、第2・四半期に105─113円(同109円)、第3・四半期は103─111円(同107円)、第4・四半期は101─109円(同105円)と述べた。

*内容を追加しました。

(杉山健太郎 編集:内田慎一)

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