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ドル113円付近、NZドルが急落
10月19日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点から小幅ドル高/円安の113円付近。この日のアジア時間はNZドルの急落が話題を集めた。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)
[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点から小幅ドル高/円安の113円付近。この日のアジア時間はNZドル
<新政権が発足前から波乱含み>
NZドルは日本時間午前10時過ぎからじりじりと売られ、午後に入り下げ足を速めた。ロイターデータでは午後3時過ぎに一時0.7047米ドルまで下落。日中高値から120ポイント超の下げとなった。
売りの手がかりは新政権の連立協議。9月の総選挙で与党の国民党、野党の労働党がともに過半数に届かず、政権樹立の鍵を握ることとなったNZファースト党が、労働党と連立協議に入ったとの現地報道がきっかけ。緑の党も含めた3党の連立政権となる可能性が浮上し「政治的な先行き不透明感が警戒されている」(邦銀)という。
NZファーストはいわゆるポピュリスト政党で、移民抑制や外資制限などを政策に掲げている。同党のピータース党首は午後3時前、労働党を支援すると表明した。
NZドルは広範に下落。前日海外市場で80円後半へ上昇したNZドル/円は一転、79円半ばまで1円超下落した。
対米ドル以上に大きく動いたのは対豪ドル。1豪ドル=1.1143NZドルまで、200ポイント近く豪ドル高/NZドル安が進んだ。豪連邦統計局が発表した9月雇用統計で、就業者数が前月比1万9800人増と事前予想の1万5000人増を上回り、豪ドル高圧力がかかったため。
<ドル/円は横ばい、注目は米FRB議長人事>
ドルは112円後半から113円前半の狭いレンジ内で一進一退。市場では引き続き、米連邦準備理事会(FRB)議長人事が最大の関心事となっている。
現在候補として名前が挙がっているのはイエレン議長、パウエルFRB理事、ウォーシュ元FRB理事、米スタンフォード大のテイラー教授、コーン米国家経済会議(NEC)委員長。
現執行部のイエレン氏かパウエル氏なら現行政策に大きな変化はないとの見方が大勢。ウォーシュ氏はタカ派寄りとの指摘が多いが「過去の発言を取り上げられることが多く、実際の政策運営がどのようになるかは読みづらい」(バークレイズ証券のシニア為替・債券ストラテジスト、門田真一郎氏)という。
ドル/円
午後3時現在 113.00/02 1.1796/00 133.31/35
午前9時現在 113.00/02 1.1792/96 133.27/31
NY午後5時 112.92/95 1.1787/88 133.09/13
(為替マーケットチーム)