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日経平均は反発、買い戻し主体 売買代金は今年2番目の低水準

2016年06月23日(木)15時22分

 6月23日、東京株式市場で日経平均は反発。空売りの買い戻しが入り、前日比で一時200円近く上昇する場面があった。写真は東京証券取引所で2013年2月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。空売りの買い戻しが入り、前日比で一時200円近く上昇する場面があった。終値は6月10日以来、約2週ぶりの水準に回復したものの、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を直前に控え、積極的な売買は手控えられた。東証1部の売買代金は今年2番目の低水準となった。

外為市場でドル/円が104円台後半で落ち着いた動きとなったことも支援材料となった。TOPIXコア30<.TOPXC>の上昇率は1.38%。日経平均の1.07%を上回り、大型株優位の展開となっている。

業種別の上昇率を見ると、鉄鋼業(4.28%高)、海運業(3.18%高)の上げが目立っている。銀行業も2%超の上昇。「英国民投票で残留が優勢となれば踏み上げられる可能性があり、投票結果が出る前にポジションを整理する動きとなっている」(丸三証券・投資情報部長の牛尾貴氏)との見方が出ている。

日経平均ボラティリティ指数<.JNIV>は午前中、約4カ月ぶりに36ポイント台まで上昇。だが大引けにかけては上げ幅を縮小した。「商いは薄いものの、じわりと英EU残留の空気感が広がっている」(大手証券)との声も聞かれた。

個別銘柄ではニトリホールディングス<9843.T>が年初来高値を更新。22日に発表した6月の既存店売上高が前年同月比19.9%増と大きく伸びたことを好感した。

半面、パイプドHD<3919.T>が大幅安。22日、グループ会社が提供するアパレル特化型ECプラットフォーム「スパイラルEC」に外部から不正アクセスがあり、顧客の個人情報が流出した可能性があると発表し、嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり1285銘柄に対し、値下がりが556銘柄、変わらずが121銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16238.35 +172.63

寄り付き    16098.61

安値/高値   16057.86─16263.87

TOPIX<.TOPX>

終値       1298.71 +14.10

寄り付き     1285.72

安値/高値    1282.06─1300.65

東証出来高(万株) 164188

東証売買代金(億円) 15701.32

(長田善行)

ロイター
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