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有効求人倍率、4月は24年5カ月ぶり高水準 失業率横ばい
5月31日、4月の完全失業率(季節調整値)は3.2%で3月から横ばい。有効求人倍率は1.34倍で24年5カ月ぶりの高水準となった。都内で4月撮影(2016年 ロイター/THOMAS PETER)
[東京 31日 ロイター] - 厚生労働省が31日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.34倍と前月から上昇し、24年5カ月ぶりの高水準となった。総務省が発表した同月の完全失業率(季節調整値)は3.2%で前月から横ばいだった。雇用情勢の改善基調に変化はみられていない。
有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.30倍が見込まれていたが、結果はこれを上回った。就業地別にみても、初めてすべての都道府県で1倍を上回った。
新規求人倍率は2.06倍と前月から上昇。有効求人数は前月比1.5%増、有効求職者数は同1.8%減だった。
完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.2%が予想されていた。
季節調整値で見た4月の就業者は前月比20万人増の6407万人となり、3カ月ぶりに増加した。一方、完全失業者は211万人で前月と同水準。非労働力人口は同23万人減の4454万人となった。
この結果、完全失業率は前月と同水準の3.2%となった。総務省では、原数値でみた就業者の増加や就業率が過去最高となっていることなどを背景に「雇用情勢は引き続き改善傾向で推移している」と判断している。
(伊藤純夫 編集:内田慎一)
*内容を追加しました。