イスラエル国会が今年度予算案可決...国防費は大幅増、ネタニヤフが懸念する早期選挙は回避できた?
3月29日、エルサレムのイスラエル議会で握手を交わすネタニヤフ首相とベングビール国家安全保障相。REUTERS/Oren Ben Hakoon
イスラエル国会(クネセト)が2026年度予算案を可決したと、報道官が30日未明に発表した。同国と米国によるイラン攻撃が続く中、ネタニヤフ政権は早期選挙を回避することになった。
予算案は6990億シェケル(2228億ドル)規模で、国防費を大幅に増額した。開戦から約1カ月が経過したが、イスラエルはレバノンでも親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘を続けており、経済コストは週当たり約16億ドルに上っている。
予算案が否決されていた場合、90日以内に解散総選挙が行われ、世論調査ではネタニヤフ首相が敗北すると予想されていた。総選挙は10月下旬に予定されているが、ネタニヤフ氏は9月の可能性もあるとしている。
予算案が可決されたことで、イスラエルの金融市場と経済にとっては大きな不安材料が取り除かれたことになる。
防衛費をさらに320億シェケル上乗せしたことで、財政赤字の目標は国内総生産(GDP)比約5%に引き上げられた。これにより、インフレ圧力が高まる見通しとなり、責任ある財政政策への回帰や追加利下げの妨げになるとみられている。
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