イラン戦争、トランプを泥沼に引きずり込む「5つの罠」
The 5 Iran War Traps Trump Must Avoid
思わぬピンチ?のトランプ(3月18日、エアフォースワンでデラウェア州のドーバー空軍基地に到着) REUTERS/Kylie Cooper
<トランプが脅しでイラン紛争の拡大を抑え込もうとするたび新たな緊張とリスクを呼び込み、戦争の激化を招くジレンマが生じている>
米国のドナルド・トランプ大統領は、自ら引き起こしたイラン紛争の拡大を抑え込もうとしているが、戦争は必ずしも政治家が意図した範囲に収まるものではない。
イランとカタールが共有する世界最大級の天然ガス田サウス・パースをめぐる緊張の急激な高まりは、戦術的な攻撃がいかに短期間で戦略的危機へと転化し得るかを示した。
その規模と、カタールとの共有資産でもある点から事実上のレッドラインと見られていたサウス・パースをイスラエルが攻撃すると、イランはカタールを含む湾岸地域で報復に出た。
カタールの国営エネルギー企業、カタールエナジーは広範な被害や火災に見舞われ、世界の天然ガス供給の中核拠点であるラス・ラファンのLNG施設にも追加攻撃が及んだ。
トランプは、サウス・パースへの攻撃について事前に把握していなかったと主張し(これに反する報道もある)、イランが再びカタールを攻撃しない限りイスラエルによる同ガス田への攻撃は認めないと誓い、その代わり再び攻撃があれば米国が圧倒的な報復を行うと警告した。
この姿勢はイスラエル、イラン、原油市場、有権者の不安を同時に抑え込もうとするものだが、同時にトランプが避けるべき5つの罠を浮き彫りにしている。






