レバノン地上戦、イスラエル民間人初の死者 自軍の誤射
イスラエル軍車両、レバノンとの国境付近で21日撮影 REUTERS/Tyrone Siu
[エルサレム 23日 ロイター] - イスラエル軍は23日、レバノン国境近くでイスラエル人農家の男性が死亡したことについて、自軍による砲撃の誤射が原因だったと発表した。対イラン戦争と並行して続くレバノン国境での戦闘で、イスラエル側の民間人に死者が出たのは初めて。
亡くなったのはレバノン国境近くのミスガブ・アム在住のアボカド農家の男性、オフェル・モスコビッツさん(60)。先週ロイターの取材に応じた際、国境付近での戦闘に不安を漏らしていた。
軍の北部方面軍司令官、ラフィ・ミロ少将は声明で「モスコビッツ氏は、彼らを守ることを目的とした作戦中に、自軍の放った火器によって死亡した」と述べた。軍は22日にこの件を最初に報告した際、レバノン側からの越境攻撃によるものとしていた。
イスラエルは、イランの支援を受ける民兵組織ヒズボラを掃討するため、レバノンへの大規模な地上侵攻と空爆を開始している。ヒズボラは、米国・イスラエルによる対イラン攻撃開始の2日後、イランへの支持を表明してイスラエルへの攻撃を開始した。
レバノン当局によると、同国内ではこれまでに1000人以上が死亡し、100万人以上が自宅を追われた。イスラエル側ではモスコビッツ氏が民間人初の死者となる。軍の発表では、これまでにイスラエル兵2人が戦闘で死亡している。
モスコビッツさんは先週、ロイターに対し「5分おきに爆弾の音が聞こえる」と語っていた。軍の声明によれば、部隊はレバノン南部で活動する兵士を支援するために発砲したが、「重大な問題と運用上の誤り」が発生したという。





