ホルムズ海峡封鎖が米農家を直撃 トランプ関税とのダブルパンチ
American Farmers Dealt New Blow as Trump’s Iran War Escalates
中東は世界の食料生産を支える窒素肥料の生産拠点でもある(3月2日。写真は、カタールにある世界最大のLNG輸出拠点ラス・ラファン。LNGは窒素肥料の主原料)Stringer/dpa via Reuters Connect
<石油ショックならぬ「肥料ショック」が、世界の食料生産を揺るがし始めた>
米国とイスラエルによるイラン空爆に終わりが見えない中、経済的影響はすでに米国の農家を直撃しており、一部では肥料の購入が困難になり、ガソリン価格も上昇している。
戦闘地域は世界の肥料供給の要衝に位置している。米国とイスラエルが2月末にイランへの攻撃を開始して以来、ホルムズ海峡を通過する海上交通はほぼ停止状態に陥った。この海峡は世界の1日当たり石油輸送量の約20%、窒素肥料の約4分の1が通過する重要な航路だ。
サウスダコタ州ミッチェルのトウモロコシ・大豆農家チェット・エディンガーは、この事態を予測していた。イラン攻撃のニュースを受けてすぐに、最も広く使われる窒素肥料である尿素を、最後にもう一度確保した。価格は昨年末より22%高く、これまで見た中で最も高値だったという。
その数日後、市場から尿素が消えた。
「今は、買おうと思っても買えない」とエディンガーは本誌に語った。「すでに契約している顧客向けの供給で全部押さえられている」
商品ブローカーのストーンエックスで肥料部門の副社長を務め、肥料市場を何十年も見てきたジョシュ・リンビルは、現在起きている事態は前代未聞だという。
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