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ロシア

生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か

How Wagner Group’s Shadow Network Is Infiltrating NATO

2026年2月17日(火)17時59分
本誌米国版編集部
プリゴジン

モスクワに反旗を翻したプリゴジン(2023年6月24日、ロシア南部のロストフナドヌ) ZUMA Press Wire via Reuters Connect

<プーチンに多大な利益をもたらしたプリゴジン亡き後、ロシアはワグネルを吸収した>

ロシアの傭兵部隊「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジンがロシア軍指導部に対し武装蜂起を試み、その2カ月後の2023年8月、飛行機墜落事故で死亡すると、世界はプリゴジンとともにワグネルも消えると考えた。

プリゴジンの傭兵部隊は、ロシアにとって最も恐れられる実力行使の手段の一つだった。ウクライナでは苛烈な戦闘を展開し、アフリカ深くにも進出した。プリゴジンの突然の失脚は、独立勢力としてのワグネルの終焉を意味するように見えた。

だが、そうではなかった。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙の調査報道は、西側情報当局者の話として、ワグネルが消滅していないことを示している。姿を変えただけだ。軍服を着た戦闘員が前線で戦っていないとしても、その背後にあるネットワークは依然として活動を続け、いまやNATO諸国内からロシアの利益に奉仕しているという。

プリゴジン氏の下で、ワグネルは正規軍と民間軍事組織の間のグレーゾーンで活動していた。プーチン政権は直接の支配を否定していたが、ワグネルはロシア寄りの政権指導者の警護や海外の鉱山権益の確保、ウクライナでの戦闘を通じて、ロシアの利益を推し進めた。

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