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白票が「信任」になるって知ってた? 衆議院総選挙と同時に行われる最高裁国民審査とは

2026年1月30日(金)14時25分
柾木博行(本誌記者)
衆議院選挙と最高裁判所裁判官の国民審査の投票所入場券

衆議院選挙と最高裁判所裁判官の国民審査の投票所入場券 photoAC

<×以外は無効。白票は信任。国民審査の「ルール」と対象の裁判官を徹底解説>

衆議院議員総選挙がスタート、1月28日から期日前投票ができるようになった。今回、超短期決戦となったことで様々なトラブルも起きている。その一つが、衆議院選挙と合わせて行われる最高裁の裁判官に対する国民審査については、期日前投票が2月1日からと遅れることだ。各自治体の案内でも、国民審査を含めた「すべての投票」が可能になるのは2月1日以降と明記されている。

10年ごとに裁判官を国民がチェックする「国民審査」

さて、この最高裁の裁判官に対する国民審査、どれほどの人が対象の裁判官について理解したうえで投票できているのだろう? 候補者名と政策が並ぶ選挙と違い、こちらは「×を付けるか付けないか」だけ。辞めさせたい裁判官がいれば氏名欄に×、辞めさせたい人がいなければ"何も書かずに"そのまま投票箱へ──が基本だ。○や✓、コメントを書き足すと無効になる(「×以外」を書くと無効、というルール)。

国民審査は、最高裁判所の裁判官が「職責にふさわしいか」を国民がチェックする制度だ。対象は、任命後"初めて"行われる衆議院議員総選挙の投票日に審査を受ける裁判官、そしてその後は10年ごと(次の総選挙)に再審査を受ける裁判官である(参議院選挙では実施されない)。

審査の参考資料として配られるのが「審査公報」だが、読者が想像するほど厚くない。各自治体サイトの告知を見ると、配布は投票日の直前(例:2月6日までに各世帯へ)になりがちで、期日前投票の初日には間に合わないこともある。 しかも内容は略歴や就任時期などの基礎情報が中心で、「その裁判官が最高裁で何に関与し、どんな考え方を示したか」までは踏み込みにくい。

そこでここでは、審査公報より踏み込んで、今回の審査対象となる2人──高須順一(第二小法廷)と沖野眞已(第三小法廷)──の略歴と、最高裁で関与した主要事件を整理する。

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