「みんなあまり話をしなくなった」...在米ベネズエラ人に広がる「沈黙」と「熱狂」
The View From Miami
一方、最近の移民は、マドゥロ政権下の経済難を逃れてきた貧しい人たちが多く、TPSによって単純労働に就いている。
2つのグループの溝は深く、緊張を伴うこともある。ガマラの調査では、年配の世代のほうが差別意識は強い。「(最近の移民は)われわれとは違う」と明言する人もいたという。貧困層はチャベスの社会主義革命を支持していたではないかという声もあった。
期待は再び裏切られる?
だが、近年アメリカにやって来たベネズエラ人は、年配の世代に対する違和感よりも、故郷に残してきた親戚の安否や、アメリカでの合法的な滞在資格を失う可能性への心配のほうがずっと大きい。
「以前もあった展開だ。これも単なる見せかけの政治的演出にすぎないのではないか? アメリカでも文無しで放り出されたらどうなる?」と、34歳のビクターは言う。今はウーバーの運転手をしながら、亡命手続きを進めている。
実際、ドラルのベネズエラ系住民の多くは、政治家の輝かしい約束を支持して、裏切られた経験が何度もある。
18年のベネズエラ大統領選で再選したマドゥロを批判した野党指導者で国会議長のグアイドをめぐる熱狂がいい例だ。





