【破綻からの逆襲】監視カメラ「1000カ所」で強盗激減、殺人も過去最少に――「絶望のデトロイト」を立て直した方法
THE MOTOR CITY COMEBACK
市内1000カ所以上の事業所に設置された監視カメラの映像をリアルタイムで警察と共有する「プロジェクト・グリーンライト」の効果で、監視カメラのある場所では強盗と自動車強盗がほぼなくなった。
ただしプライバシーの専門家は、レイシャル・プロファイリング(警察が人種に基づいて犯罪捜査を行う手法)が助長されかねないと懸念を示す。
「市民はこのやり方が厳しすぎるとは考えていない」と、ダガンは批判に反論する。「警察官の増員と、より賢明な捜査手法を組み合わせて犯罪を防ぐことで、都市の未来を変えることができる」
トランプ関税という暗雲
デトロイトは昨年、人口が7000人近く増加し、1950年代以来初めて2年連続の人口増を記録した。市の備蓄金も過去最大の5億ドルを突破するなか、ダガンは3期務めてきた市長を退くべきタイミングが来たと考えている。
4期目を目指さないと決めたことで、ダガンには新しい道が開けた。26年のミシガン州知事選に独立系候補として臨むことになったのだ。
ドナルド・トランプ米大統領はシカゴ、ロサンゼルス、ニューヨークといった都市を、民主党による統治の失敗例と呼ぶ。しかし、ダガンの行動は一味違う。





