中国、台湾侵攻時のスターリンク妨害を想定した「電子戦」をシミュレーション
China Testing Ways To Knock Out Musk’s Starlink in Future US War
北京理工大学と浙江大学の研究チームは、11月5日付で中国政府系の学術誌『システム工学と電子技術』に調査結果を発表した。
スターリンクは、従来の静止軌道衛星とは異なり、数千の衛星が常に地球低軌道を周回しているため、妨害や攻撃が困難だ。
香港の英字新聞、南華早報によれば、北京理工大学の楊卓研究員は「スターリンクの軌道面は固定されておらず、衛星の軌道は極めて複雑で、可視範囲に入る衛星の数も常に変化する」と述べている。
またフェーズドアレイアンテナで地上の端末と衛星との通信周波数を動的に制御できるため、外部からの妨害に強い。米国政府と連携する可能性も指摘されている。
中国の研究チームは、仮想空間でのシミュレーションを通じて、上空数キロ〜数十キロに5〜9キロメートルの間隔で配置した妨害装置(無人機や気球)で雲のように上空を覆う「クラウド妨害戦術」を試験。個々の妨害装置が最大38.5平方キロのエリアに発する干渉電波で電磁バリアを形成し、スターリンクを妨害する。
このモデルでは、台湾全域(約3万6000平方キロ)をカバーするためには高出力の妨害装置935基、低出力なら最大2000基の妨害装置が必要になる。研究チームは、中国東部の特定地点を対象に、12時間の小規模なシミュレーションも行った。





