「トランプ・ワールドを北朝鮮に」李大統領が異例の提案...会談で平和構築訴える

8月25日、トランプ米大統領はホワイトハウスで韓国の李在明大統領と会談した。写真は対面する両首脳。ワシントンのホワイトハウスで同日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
トランプ米大統領は25日、ホワイトハウスで韓国の李在明大統領と会談した。会談の冒頭、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と年内に会談したいという考えを示した。
韓国大統領府によると、李氏は10月に韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にトランプ氏を招待し、その際に金氏と会談するよう提案した。
李氏は「世界で唯一分断された国家である朝鮮半島に平和をもたらし、金正恩氏と会談し、北朝鮮にトランプ・ワールド(不動産複合施設)を建設して私がそこでゴルフをプレーできるようにし、歴史的な平和構築者としての役割を真に果たしてほしい」と韓国語でトランプ氏に語った。
トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し、「年内に会いたい。適切な将来に金正恩氏と会うことを楽しみにしている」と語った。
韓国に対しては新たな批判を浴びせながらも、さらなる貿易協議に前向きな姿勢を示した。
トランプ氏は、李氏との会談を数時間後に控える中、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で韓国の政情を批判。韓国では「粛清か革命が起こっているようだ」と述べたが、その後、両国間の「誤解」だろうとして撤回した。