緊急対策本部を設置、需給安定化など検討=イラン情勢でJERA社長
写真はフジャイラ沖に停泊するタンカー。3月3日、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラで撮影。REUTERS/Amr Alfiky
Yuka Obayashi Ritsuko Shimizu
[東京 10日 ロイター] - 東京電力と中部電力が折半出資する発電国内最大手JERA(東京都中央区)の奥田久栄社長は10日、イラン情勢を受けて、社内に緊急対策本部を設置したことを明らかにした。現地スタッフの安全や需給の安定化などを検討している。
経産省で開かれた電力・ガス需給と燃料(LNG)調達に関する官民連絡会議終了後、記者団に述べた。
奥田社長は「イラン情勢が長期化した場合、しっかり対応できるよう、今から検討しておく」と述べた。検討内容としては、中東からの輸入の代替策、価格上昇の電気料金への反映をなるべく抑制することを挙げた。また、市場価格の高止まりが続く場合、供給側だけでなく、消費者側の省エネなどの対応も必要になるとの考え方を示した。そのうえで「有事は平時と違う。危機時には官主導で、有事ならではの官民連携が重要になる」と指摘した。
ホルムズ海峡を経由するLNGの年間輸入量は、約400万トンと、日本全体の6%程度。現在、電力・ガス会社は年間輸入量の約1年分に相当する400万トン弱の在庫を有しており、短期的に電力・ガスの安定供給に支障をきたす状況にはないという。ただ、事態が長期化・深刻化するリスクも想定し、官民連絡会議では、LNGに関係する国内事業者と情報共有を行うとともに、平時以上に官民で緊密に連携して電力・ガスの安定供給を実現していくことを確認した。
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