オランダ、パレスチナ国家承認を否定するも、外相がイスラエルに苦言を呈する

オランダ政府は7日、パレスチナ自治区ガザを巡る懸念が高まる中でも、現時点ではパレスチナ国家を承認しない方針を示した。写真はフェルドカンプ外相。北京で5月撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
オランダ政府は7日、パレスチナ自治区ガザを巡る懸念が高まる中でも、現時点ではパレスチナ国家を承認しない方針を示した.
フランスなど一部の北大西洋条約機構(NATO)加盟国は9月にパレスチナ国家を承認すると表明。また英国も、イスラエルがガザの飢餓軽減や停戦合意に取り組まなければ、パレスチナ国家を承認するとしている.
オランダのフェルドカンプ外相は、ガザに関する議会の緊急審議で「現時点でパレスチナ国家を承認する予定はない」と述べた。
また、イスラエルからの武器輸入停止を否定し、オランダは国内と欧州連合(EU)からの調達を優先していると説明した。
一方、イスラエルの閣僚2人の入国禁止を含む措置をすでに講じていると述べ、「この戦争はもはや正当な戦争ではなくなり、イスラエル自体の安全保障とアイデンティティーの侵食につながっている」と指摘した。


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